こんな症状、放置する前にご相談ください


「最近、物が見えにくくなってきた」
「物が二重、三重に見える」
「以前より光をまぶしく感じる」

こんな眼の症状、ありませんでしょうか?

上記の症状がある場合、白内障が進行している可能性があります。加齢性白内障は加齢によって起きる自然現象(老化現象)のひとつですが、白内障を放置していると緑内障などの深刻な病気に発展するおそれがあります。白内障が原因で失明するケースもあります。


白内障の症状

水晶体が白くにごる病気

白内障とは、眼の中にある水晶体が白くにごってしまう病気です。白内障は50代以降の方に多く見られる眼の病気であり、80代ではほぼ100%の方が白内障を発症します。

白内障になると、以下のような症状が現れ始めます。

[白内障の症状]

・太陽の光や夜間のライトがまぶしく感じる
・物がかすんで見える、ぼやけて見える
・物が二重、三重に見える
・視力が低下する
・近視になる、近視が進行する
・昼間と夜で見え方が違う
・眼が疲れやすくなる

上記のような症状が出ている方は白内障の可能性があります。


白内障の失明率は?

世界では白内障=失明率第1位

世界における失明率の原因、第1位は白内障です。

日本は先進国であり、白内障に対する治療が広く行われているため、現在の日本で白内障によって失明する方は4%程度(※)と少ないです(この4%の多くは白内障を放置したことによるものと思われます)。

発展途上国などの医療が発達していない国では、点眼治療や白内障手術を受けられず、白内障によって多くの人が失明しています。


(※)2019年 「厚生労働省科学研究費補助金 難治性疾患克服研究事業
網膜脈絡膜・視神経萎縮症に関する研究」より


白内障を放置するのは良くありません

白内障を放置することでさまざまな悪影響が生じます

白内障の多くは加齢による加齢性白内障(老人性白内障)です。加齢性白内障は時間をかけてゆっくり進行します。このため、白内障の患者の方の中には「まだ大丈夫」と眼科で診察を受けず、白内障を放置してしまうケースが見受けられます。

白内障を放置するのは良くありません。白内障を放置すると、以下のようなさまざまな悪影響が生じます。

[白内障を放置すると…]

①失明するリスクが高まる
②白内障手術の難易度が上がる
③見えづらさにより事故に遭う確率が上がる
④生活の質(Quality of Life)が低下する
⑤ストレスによって心身の病気を起こす原因になる


①失明するリスクが高まる

白内障を放置すると、緑内障や水晶体融解性ぶどう膜炎などの深刻な眼の病気に発展し、失明するリスクが高まります。

緑内障とは、眼圧が高まることで視神経が圧迫され視野が狭くなる眼の病気です。緑内障になると視野が狭くなり、放置しているとやがて失明にいたります。

緑内障は日本における失明原因の第1位です。日本人の約25%(日本人の4人に1人)が緑内障が原因で失明しています(※)。


(※)2019年 「厚生労働省科学研究費補助金 難治性疾患克服研究事業
網膜脈絡膜・視神経萎縮症に関する研究」より


水晶体融解性ぶどう膜炎とは、眼の中の水晶体が溶けだして炎症を起こす病気です。発症すると激しい痛みや炎症が起きるため、緊急に手術を行う必要があります。水晶体融解性ぶどう膜炎を放置すると失明することもあります。


②白内障手術の難易度が上がる

白内障は眼の中にある水晶体のたんぱく質が白くにごる病気です。白内障を放置していると白いにごりが広がってしまい、白内障手術の難易度が上がります。

白内障手術では、白くにごった水晶体を人工の眼内レンズに取り換えます。このとき、取り替える眼内レンズの度数を決めるためにレーザー光を眼に当てるのですが、白内障が進行し過ぎていると白いにごりによってレーザー光が通りにくくなり、眼内レンズの度数合わせが難しくなってしまいます。


③見えづらさにより事故や転倒が起きる確率が高くなる

白内障が進行すると、光をまぶしく感じる、物が二重、三重に見える、かすみがかかったように見える、などの症状が現れ始めます。視力も低下します。

物がきちんと見えず視力が低下するため、車の運転中の事故や歩行時の転倒が起きる確率が高くなります。


④生活の質(Quality of Life)が低下する

白内障によって物が見えにくくなり視力が低下すると、生活の質が低下します。お買い物やお出かけ、スポーツ、旅行など、白内障による見えづらさは日々の生活にさまざまな悪影響をおよぼします。


⑤ストレスによって心身の病気を起こす原因になる

白内障を放置していると、見えにくいことが原因で精神的・肉体的ストレスがたまりやすくなります。ストレスがたまることでうつ病や不安神経症などの精神面・心理面の病気を発症したり、ストレスが原因で心筋梗塞や脳梗塞、胃腸炎など、全身の病気につながることもあります。


【物が見えにくい場合はお気軽にご相談ください】

加齢性白内障は時間をかけてゆっくりと進行します。このため、白内障を発症した方はただちに白内障手術を受けなければいけない、ということはありません(※)。


(※)糖尿病性や外傷性、ステロイド薬剤による白内障は
早急に治療が必要なケースがあります。


白内障手術をお受けいただくかどうかは、見え方や患者様の生活スタイル、手術後にやりたいこと(お仕事、旅行、スポーツなど)を考慮して判断します。生活に大きな支障がでていない場合は、点眼治療で白内障の進行を遅らせる方法もあります。

白内障はかならずしも手術の必要性はありませんが、放置すると緑内障などの深刻な眼の病気に発展することがあり、失明するリスクが高まります。

「物が見えにくくなってきた」
「光をまぶしく感じる」

など、眼の異常を感じたときは、当院までお気軽にご相談ください。


宮田眼科
院長
宮田 健太郎
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