その症状、ドライアイかも


「最近、眼がやけに乾く…」
「眼がゴロゴロする…」
「パソコン作業時にかすむ時がある…」

こんな症状、ありませんでしょうか?上記の症状がある方はドライアイの可能性があります。


ドライアイとは

涙の分泌量や質の低下により眼の乾燥や機能異常をひき起こす病気です

ドライアイは「乾燥性角結膜炎」とも呼ばれます。

乾燥性角結膜炎とはさまざまな原因によって涙の分泌が減少したり涙の質が低下し、眼の乾燥や眼の痛みなど、眼の機能異常を起こす病気です。


ドライアイの分類

ドライアイは大きく分けて2つに分類されます。1つは「涙の量の減少」、もう1つは「涙の質の低下」です。

・涙の量の減少・・・涙の分泌が減り、涙の量が減ってしまうこと
・涙の質の低下・・・涙の成分に異常が起きて涙が不安定になり、眼に涙を保持する能力が低下してしまうこと


ドライアイの症状

ドライアイになると眼が乾くほか、眼がゴロゴロする、眼が充血するなどのさまざまな症状がでてきます。

[ドライアイの症状]

・眼が乾く
・眼がゴロゴロする
・眼が充血する
・眼に不快感がある
・眼にヒリヒリするような痛みを感じる
・起床時、眼が開けにくい
・眼がくしゅくしゅする感覚がある
・物が見えづらい(もやもやしたりかすんで見える)
・視力が低下する


ドライアイの原因

生活環境、加齢、眼の病気など、ドライアイはさまざまな原因によってひきおこされます。中でも、特に多いのが生活環境によるドライアイです。

[ドライアイの原因]

1.生活環境
2.加齢
3.全身の病気
4.眼の手術


1.生活環境

以下にあてはまる方は生活環境が原因でドライアイをひきおこしている可能性があります。

・パソコンやスマホを長時間見ている方
・コンタクトレンズを使用している方
・エアコンが利いた室内に長時間いる方
・車を長時間運転する方
・夜更かしの方


2.加齢

年齢を重ねると涙の分泌量が減少したり涙の質が低下して眼に涙を保持しにくくなり、ドライアイになることがあります。


3.全身の病気

シェーグレン症候群(涙腺や唾液腺に異常を起こす免疫の病気)やスティーブンスジョンソン症候群(眼や唇などの粘膜や鼻、外陰部などに炎症を起こす病気)などの病気を発症すると眼が乾燥して重度のドライアイになることがあります。
眼科以外の病気で目を閉じにくくなり涙液の蒸発が多くてドライアイに悩む患者様もみえます。
また抗がん剤の副作用でドライアイを引き起こすこともあります。
花粉症の方は、花粉症とドライアイを併発するとより症状が重篤化することが多いです。


4.眼の手術

屈折矯正手術(レーシック)により角膜を削った方は術後、ほとんどのケースで一時的に目が乾燥してドライアイの症状になります。多くは一時的なもので術後3~6ヶ月程度経てばドライアイの症状は改善されますが、長期にわたりドライアイの症状が改善されない場合もあります。


ドライアイの対処法・予防方法

市販薬に頼らず、早めに眼科で受診を

ドライアイは上記のようにさまざまな要因によってひき起こされ、また患者数の多い疾患です。市販薬の目薬や水道水による眼の洗浄だけではドライアイを改善するには不十分です。ドライアイを根本的に改善するには眼科での治療が基本となります。

眼科では、ドライアイの方に以下の治療を行い症状の改善を図ります。

[眼科で行うドライアイの治療]

①点眼薬
②涙点プラグ

  • 点眼薬

患者様の涙の質に応じ、人工涙液やヒアルロン酸、ムチンなどの潤い成分を含む点眼薬を最適な選択で使用します。点眼薬により、眼の表面の環境を整えて角膜の保護・修復する効果を期待できます。


  • 涙点プラグ

点眼薬で改善が見られない場合は涙点プラグによる治療を行うことがあります。涙点プラグとは、涙の排出口である涙点(るいてん)にシリコンや樹脂製のプラグを挿入する治療法です。涙点プラグにより涙の排出をおさえ、涙を眼の表面に留まらせます。

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そのほか、眼を遠赤外線で温める温熱療法、涙の蒸発を防ぐメガネを用いた治療を行うこともありますが、ドライアイの基本的な治療は点眼薬もしくは涙点プラグとなります。


ドライアイの予防方法

ドライアイは生活環境によってひき起こされやすい眼の病気です。生活環境が原因で発症するドライアイに対しては、特に眼に負担がかかりがちなパソコンやスマホ、コンタクトレンズの使い方を改善することでドライアイの予防効果を高められます(※)。


(※)パソコンやスマホ、コンタクトレンズの使い方の改善は予防方法の1つです。
ドライアイを発症する理由や要因となる生活環境は患者様によって異なります。


ドライアイの症状がある方は眼科で診察を受けるとともに毎日の生活の中で以下に気をつけ、ドライアイから眼を守るよう心がけましょう。

[ドライアイの予防方法]

  • パソコンやスマホを見るときは意識してこまめにまばたきをし、ときどき休憩を入れて眼を休ませる
  • パソコンのモニターは目線の下に置く(背筋を伸ばして座ったときの目線よりも下の位置にモニターを配置しましょう)
  • コンタクトレンズは正しく処方されたレンズを使う(コンタクトレンズのカーブが合っていないとドライアイや角膜炎をひき起こしやすくなります)
  • コンタクトレンズの装用時間をなるべく減らし、ドライアイになりにくいうるおい成分のある材質のコンタクトレンズを使用する
  • (特に冬場に)部屋を加湿する
  • 眼周囲を清潔に保つ、患者様によっては眼周囲を温めるのも効果的です

気になる眼の症状があるときは早めに眼科へ

眼が疲れやすい、眼がゴロゴロする、時々かすむ、などの症状がある方はドライアイの可能性があります。
ドライアイは点眼薬で症状の改善がかなり期待できるので、できるだけ早めに眼科で診察を受けるようにしましょう。


宮田眼科
院長
宮田 健太郎
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