緑内障の検診について
犬山市の緑内障検診を行っています
当院は緑内障の検診も重要視しており、犬山市の緑内障検診の対応も行っています。
犬山市在住の方で、緑内障検診の案内用紙が届いた方は「受診券」「健康手帳」をご持参の上、ご来院ください。予約制ではありませんので直接ご来院ください。
犬山市の国民健康保険に加入していても、犬山市に住民票がない人は受けられませんのでご注意ください。
緑内障とは
緑内障は、何らかの原因により視神経が障害され視野が狭くなってしまう病気で、自覚症状もほとんどなく、放置してしまうと失明に至る怖い病気です。
目の中には、血液のかわりとなる房水が流れており、この房水は毛様体でつくられます。その後、シュレム管から排出されます。
房水の圧力(眼圧)により目の形状は保たれており、時間や季節により多少変動しますが、正常な場合はほぼ一定値を保っています。緑内障の多くは、この眼圧の上昇が原因により見える範囲が狭くなってしまう疾患です。
当院では大学病院などでの豊富な経験や最新の画像診断などを駆使して正確な診断、適正な治療を心がけています。他院で緑内障と診断されたが心配、何種類も緑内障点眼をしているが減らすことが出来ないか等お悩みがありましたらお気軽にご相談ください。
徐々に進行する緑内障の場合
ほとんどの緑内障はこちらのタイプです。
かなり症状が進行しないと自分で気がつきません。
いつも通り見えている、視力もおちていない、痛くもない、健康診断でも大丈夫でも、緑内障になっている可能性があります。症状がわかりづらいことが緑内障の特徴です。
突然緑内障になる場合
急性緑内障発作といい、目のかすみ、頭痛、吐き気などの症状が出ます。
緊急で処置を行い、眼圧を下げる必要があります。緑内障の患者様の中でもこのタイプは極少数です。
治療方法
〈薬物療法〉
治療の基本となるのが点眼薬治療です。緑内障のタイプ・重症度・眼圧の高さなどに応じて処方します。点眼薬治療では、症例により複数の点眼薬を組み合わせる事もあります。点眼薬では効果が十分に得られない場合は内服薬を用いる事もあります。点眼をしても緑内障が進行する場合は緑内障手術(日帰り)が必要になりますが、緑内障手術は合併症のリスクもありますので、可能であれば目薬で治療をしていく事が多いです。
〈緑内障日帰り手術〉
術後の通院は必要ですが、日帰り緑内障手術を行うことで、社会生活への復帰が容易になりました。
白内障の進行具合によって、白内障手術との同時手術を行う場合があります。
〈レーザー治療〉
急性緑内障の発作を起こした場合や、隅角検査で発作を起こす可能性が高いと診断された場合に行う治療です。入院の必要も無く短時間で治療が完了します。
こんな方もご相談ください
- 複数の緑内障目薬を使用していて本当に必要なのか相談したい
- 使用する目薬によって目がただれたり、充血してしまう
- 他院で入院手術を勧められたけど入院するのが難しい
- 本当に手術が必要なのか第三者の意見がききたい
緑内障手術について
〈手術当日の流れ〉
- 手術時間の1時間半前にご来院いただき、点滴や麻酔、点眼などをおこないます。
- 手術時間は平均1時間です。手術中は麻酔をおこなうため痛みはほとんどありません。
- 手術後は当院の回復室にてゆっくり休んでください。
- 手術後3日間の間は眼帯をしますので、自転車やお車の運転はお控えください。
〈日常生活について〉
- 日常的な家事は翌日から可能ですが、目が見えにくいことがありますので自転車や車の運転をおこなう必要がある場合は医師に相談してください。
- 運動は最低でも約2週間は控えていただいた方が安心です。
- 飲酒は眼の状態が良好であれば翌日から可能です。
〈手術後の注意点〉
- 手術は眼圧を低下させて緑内障の進行を抑えるのが目的であり、すでに失われている視力や視野を回復させることはできません。
- 手術により眼圧が下がっても、緑内障が進行する場合もあります。
- 一時的に眼圧が下がっても、再度眼圧が上昇することがあります。眼圧が再び上昇した場合や合併症が出た場合、点眼・内服薬の追加や再手術が必要となることがあります。