白内障について

白内障についてCataract

白内障とは虹彩の後ろにある
水晶体が
濁ることで、
視力が低下してしまう病気です。

年を重ねるごとに発症する病気で、主に60歳を過ぎたころから進行し、80歳以上ではほぼ100%の人に白内障の進行がみられます。
視力の回復には、濁ってしまった水晶体を手術的に取り除き、新たに人工レンズを挿入する必要があります。この水晶体のレンズを人工のレンズに変える手術のことを白内障手術といいます。

治療方法は大きく2つ

点眼薬による治療

点眼薬による治療は、白内障の進行を遅らせることができます。人によって濁り方が違うため症状も様々ですが、水晶体の濁りが少なく症状が軽度な場合や、手術を望まれない場合には、点眼薬を使用します。

手術による水晶体の再建

まずは白内障の状態を診察し、術後の見え方を予測します。患者さまの要望や生活スタイルなどをお話しいただいた上で、総合的にみて手術をするメリットがある場合にお勧めしています。

手術に使用するレンズに
単焦点と多焦点があるのは
ご存知ですか?

OR

単焦点

多焦点

それぞれの
眼内レンズの違い

単焦点 多焦点
ピント 遠近どちらかにピントが合う 遠近両方にピントが合う
特長
  • 遠くから近くの間で、ある1つの距離でピントが合う
  • 遠くから近くまで、眼鏡をかけなくてもある程度ピントを合わせることができる
  • 必ずしも眼鏡が不要になるわけではありません
料金 保険適用 保険診療
+差額レンズ代 片目30万(税込)
単焦点 多焦点
ピント
遠近どちらかにピントが合う 遠近両方にピントが合う
特長
  • 遠くから近くの間で、ある1つの距離でピントが合う
  • 遠くから近くまで、眼鏡をかけなくてもある程度ピントを合わせることができる
  • 必ずしも眼鏡が不要になるわけではありません
料金
保険適応 片目税込み14~24万円
(差額レンズ代)

多焦点眼内レンズで
国内初承認の
3焦点(トリフォーカル)が登場

3焦点眼内レンズとは?Trifocal

多焦点レンズの中でも
遠・近・中距離に
ピントが合う
眼内レンズです。

「先進医療」として厚生労働省の認定を受ける多焦点眼内レンズの中でも、2019年秋より国内初承認の3焦点眼内レンズの使用も可能となりました。
パソコンを使用する際の、目とパソコンの距離は、およそ60㎝で、従来の多焦点レンズでは、ピントが合わないといったケースもありましたが、近距離(手元)や遠距離(壁掛け時計など)だけでなく中距離(パソコン画面など)にも、ピントを合わせられる3焦点レンズの使用で、術後の見え方が大きく変わることでしょう。当院では、3焦点眼内レンズも取り扱っておりますので、お気軽にご質問ください。