斜視の治療方法

斜視の治療は大きく分けると、「手術による方法」と「それ以外の方法」にわかれます。
どの方法が良いかは、斜視のタイプ・年齢・状態などにより異なるため専門医に診てもらうことが必要です。
斜視は、単に眼の位置がずれているという見た目の問題ばかりではありません。眼位のズレや外眼筋の働き、屈折検査、両眼視機能などを詳しく調べた上で、どの方法が適切かを判断します。

〈コンタクトレンズ、メガネを使う方法〉

子どもの場合

遠視が原因となる調節性内斜視のタイプではコンタクトレンズやメガネを装用することで、斜視の原因となっている遠視を矯正します。早めの眼鏡が望ましいことがあります。

大人の斜視が原因でダブり(複視)がある場合

軽い斜視によるダブりには斜視眼を正常眼と同じ視標が見えるようにするプリズム眼鏡が非常に効果的です。大人の斜視は外見上ほとんどわからない小さな斜視でも非常に不自由を感じますので、プリズム眼鏡処方は非常に大切です。

〈手術による方法〉

子どもの場合

あいち小児保健総合医療センターや大学病院などの適切な医療機関へご紹介させていただきます。
急いで手術する必要はありませんが斜視の種類によっては1歳未満の早い時期の手術が臨ましい事もあります。また、斜視の角度、両眼視機能によっては早めの手術をお勧めする事があります。小学校就学前や大きな休みの時期の手術をご希望されることが多い傾向です。

大人の場合

斜視角度がある程度大きくなるとプリズム眼鏡などでは対応できませんので手術で治療いたします。
また美容的に手術をご希望される患者様もみえます。当院では斜視専門医による局所麻酔の日帰り手術を行っています。